◆【第1部】実務・プロダクトの視点(30分)
登壇:mento 杉浦太樹氏
「『マネジメント不全』に挑む:人とAIのハイブリッド戦略」
実務の現場で起きていること
人的資本経営の流れと、管理職へのプレッシャー増大。
管理職が直面する「マネジメント不全」(把握できない、動かない、まとまらない、なりたくない、分かるけどできない、リーダー依存)の実態解説
なぜ研修だけでは変わらないのか
知識習得と行動変容のギャップ
個別化された支援(コーチング)の必要性と、人間によるコーチングの魅力と限界(頻度・コスト・リソース)
解決策としての「コーチング×マネジメントAI」
AIが日常の定着を支え、人間が核心的な内省を促すハイブリッドモデル
「監視」ではなく「伴走」:管理職の心理的安全性を担保し、メンバーにとっても納得感のある支援のあり方
本プロジェクトで目指す仮説:内面(心理的資本)の変化から、行動変容、そして「経営インパクト(投資価値)」と「メンバーへの価値還元」へ
◆【第2部】学術・研究知見の視点(30分)
登壇:ビジネスリサーチラボ 伊達洋駆氏
「コーチングとAIは効くのか:既存研究の到達点とメカニズム」
人間によるコーチングの科学的エビデンス
メタ分析による検証:Theeboom et al.(2014)等を引き合いに、パフォーマンス、ウェルビーイング、目標達成に対する効果を提示
効果のメカニズム:コーチングはただの会話ではなく、「自己決定理論(自律性)」や「心理的資本(Hope/Efficacy/Resilience/Optimism)」への介入であること
波及効果:上司の変化が部下やチーム全体へ伝播する現象について
AIコーチング研究のフロンティア
AIコーチングの現在地:チャットボット単体でも中程度の効果が認められている
HAIC(Human-Artificial Intelligence Coaching):
AIの強み:即時性、データ処理、自己開示のしやすさ(対人不安の軽減)
人間の強み:文脈理解、共感、説明責任
シナジーの仮説:補完関係による効果増幅の可能性
今回の検証プロジェクトの位置づけ
理論の実践的検証:コーチング研究の理論モデルを、日本の実務フィールドで大規模に検証する挑戦
測定の厳密性:
「なんとなく効いた」で終わらせず、「経営投資に値するか」を証明するためのアプローチ
個人の変化と組織の変化を切り分けるマルチレベル分析の採用
管理職の変化が、メンバーのウェルビーイングや成果にどう波及するか(メンバーにとっての価値)を検証
◆【第3部】質疑応答・ディスカッション(30分)